「(あぁ…やっぱりあなたがスキです。でも…触れては、イケない。イケないでしょう…お母さん。)」 叶音は、泪を堪えた。 「久しぶり、身体…大丈夫?」 煌の優しい声。 「うん…。」 しばらくの沈黙。 「煌…あなたの言葉への答え……言ってなかったでしょう?」 叶音は、小さく言った。 「叶音…許してほしい。必ず母さんを説得する。“何が”気にいらないのか知らないけど…必ず説得してまた、叶音の傍に戻るから。」 煌は、叶音の手を握って真剣に誓ってくれた。