†禁愛†~明日もあなたをスキになる~【完】

  


「煌、ちょっといいか?」


 戍に呼び出されて煌は、何処かに連れて行かれる。

 校舎の裏庭に呼ばれた。


「どうかしたか、戍。」


 煌は、呼ばれた意味が解らず首を傾げる。


「留美から聞いたけど…別れる気か?」


「…“何を”聞いたんだよ。」


 煌は、少し苛立っていた。


「“クラスに気になる女の子がいるかも”…って。」


「居たら何?…留美の我が儘にも疲れてたし…」


 煌は、戍から視線をそらした。


「なっ、ふざけんなっ!!」


 戍は、煌の胸倉を掴んだ。