「煌、ちょっといいか?」 戍に呼び出されて煌は、何処かに連れて行かれる。 校舎の裏庭に呼ばれた。 「どうかしたか、戍。」 煌は、呼ばれた意味が解らず首を傾げる。 「留美から聞いたけど…別れる気か?」 「…“何を”聞いたんだよ。」 煌は、少し苛立っていた。 「“クラスに気になる女の子がいるかも”…って。」 「居たら何?…留美の我が儘にも疲れてたし…」 煌は、戍から視線をそらした。 「なっ、ふざけんなっ!!」 戍は、煌の胸倉を掴んだ。