叶音は、優しい笑顔と雰囲気にホッとした。 「伯父さん…私のお母さんは、何故…人を殺してしまったのですか?」 「“何も”聞いてないんだな?」 叶音は、頷いた。 「叶音…話しは、いつでも出来る。今は、ゆっくり休め。」 利久は、優しく言って叶音の頭を撫でた。 「叶音…俺と来てくれるか?」 ・・ 叶音は、あの家から逃れられる唯一の方法だった。 叶音は、小さく頷いた。 「よし、今から話し合いに行って来る。」 利久は、言って病室を出て行った。