「…っ!!」 「お嬢さん?」 叶音は、下腹部に痛みが走ってうずくまる。 「どうしたんだい、お嬢さん!」 周りの人たちが叶音を心配してくれる。 しかし…叶音は、あまりの激痛に脂汗を滴らせて戍に覆いかぶさるように気を失って倒れた。 「お嬢さん!しっかり!」 もう叶音には、聞こえていなかった。 「…ん……」 「お義姉ちゃんっ!!」 「…沙世……」 叶音が目を覚ますと泣いている沙世がいた。 「…どうしたの?……なんで泣いてるの…?」