「っ……」 叶音は、身体を起こす。 「大丈夫ですかっ!!」 多くの人が近寄って来た。 「叶音…ちゃん……」 叶音は、はっとして下を向く。 「戍くんっ!!」 「叶音…ちゃん……」 戍が血だらけで倒れていた。 「…今まで……ごめん…。煌と…倖せになって……くれ…」 戍は、言って気を失った。 「戍くんっ、戍くんっ!!」 叶音は、戍を呼び続ける。 「誰かっ、誰か救急車呼んでぇぇぇっ!!」 叶音は、叫んだ。 「大丈夫だよ。救急車は、呼んだから。」 周りに集まった人たちが言ってくれた。