「椿さん、気がつきましたか?」
優しい看護師の問い掛けに叶音は、ボーっとしながらも頷いた。
「もう少し休むといいわ。」
「あの…留美……留美は?」
また閉じそうな瞼を頑張って開けながら叶音は、一言聞いた。
「彼女は、残念だけど亡くなったわ。即死だったそうよ。」
「っ……」
叶音は、泪を流した。
「さぁ、もう少し眠って。」
看護師は、言って部屋を出て行った。
「ふっ…うぅ……
(留美……)」
叶音は、泣きながら眠りに落ちる。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…