「お帰りなさい。」 叶音は、玄関先で一礼する。 「ただいま。留守中何もなかったかしら?」 「はい。」 叶音は、返事をして沙世の荷物を持って2階に向かった。 「お義姉ちゃん、やっと逢えた!」 「沙世。」 抱き着く可愛い義妹に叶音は、目を細める。 「身体は、大丈夫?」 叶音は、荷物を整理しながら聞いた。 「うん。今回は、楽しく過ごしたよ。」 「そう。」 笑顔の義妹を見て叶音は、ホッとした。 こうして留美と戍から受けた事件から1ヶ月が過ぎようとしていた。