「留美…」 呆れた声を出す。 「そうだよな。先に留美を傷つけたのは、そっちだもんな。」 「そう言う事。」 留美と戍は、戦う気まんまんだった。 「かわいそうだな…お前たちは。」 煌は、言って留美の家を後にした。 こころの歎きを 包まず述べて などかは下ろさぬ 負える重荷を 「……………煌。」 叶音は、暗く寒い家に入って呟いた。 虚しい独り言だった。 ガターンッ!! そして、リビングに入って倒れた。