戍は、口を押さえた。 「大丈夫、戍?」 「大丈夫だ。全くこんな奴だとは、思わなかった。」 戍は、言って立ち上がった。 「お前たち…倖せになれないぞ!人を不幸に陥れて倖せになんかなれないんだ!」 煌は、二人に軽蔑の視線を送った。 「あっそう。それが“何か”?」 留美は、負けじと言い返した。 「こころを入れ換えろ。今なら許してやる、謝れ。」 煌は、冷静さを取り戻して落ち着いて二人を諭すように話した。 「いい加減にして!なんで私たちが謝るのよ!」