留美は、にっこり笑って言った。 「留美、叶音を何処にやった?戍と“何を”した?」 煌は、出来るだけ冷静に話すように心掛けていた。 「なんか私がした事…無駄で逆効果だったみたいね。」 留美は、煌の叶音への思いを強くしてしまったのに気がついた。 「はあ?」 煌は、留美を叩きそうだった。 「帰って!!」 「お前っ!!」 「やめろっ!!」 留美の前に戍が現れて煌の手を握る。 「戍…お前も……」 ガッ!! 「戍っ!!」 「いってぇ。」