「う゛…」 叶音は、重たい身体を起こした。 「気持ち悪い…」 叶音は、口に手を当てた。 「!!…枷が……」 縛られていた枷が外されモノは、なくなっていた。 「…“証拠品ナシ”って…訳なのね。」 叶音は、言ってベッドの隅においてあるコートを羽織った。 自分でも驚く程冷静に帰りの身支度を整えて部屋を出た。 慈しみ深き 友なるイエスは 罪咎憂いを とり去りたもう 「煌、帰って。」 小さく言った。 「なんだと?」 「何も話す事は、無いわ。」