留美は、さらりと言ってのける。 「【留美。ふざけてないで叶音を出せ。】」 「叶音~煌が話したいって。」 留美は、戍に襲わせている叶音に言った。 「っ……」 叶音は、首を振る。 「叶音ちゃん…“何か”話したら?」 「【戍っ!!なんでお前も居る!】」 煌は、声を荒げた。叶音は、泪を流して唇をギュッと噛んで叫びたい声を堪える。 「(電話を切って…煌に知られたくない。)」 叶音の思いとは裏腹に戍の手は、止まらず身に纏っていたモノを全て剥ぎ取られた。