「わっ私だって、瑠璃が自慢だもん!」

 そうなんだ。

 瑠璃は私の自慢の幼馴染みなんだ。

 瑠璃は昔からしっかりしていて、泣き虫の私の面倒を看てくれた。

 運痴の私に対して、瑠璃は運動神経抜群で剣道なんて高校生をも負かしちゃうほど。

 思い遣りもあって、鉄棒や跳び箱の居残り練習にもいつもいつも暗くなるまで付き合ってくれた。

 真っ直ぐな茶髪も、癖っ毛の私には羨ましい。

 お顔は日本人形みたいな、着物が似合う和風美人。
 だから、剣道着が様になるんだ。

 大好きで、とても大切な私の幼馴染み。

 瑠璃と出逢えて、私はシアワセ。



 ふたりはくすくすと込み上げる恥ずかしさを胸に、仲良くポッキーをつまみながら笑い合った。




.
.