「でも、自分の命は自分でしか守れない」
小さい頃から女神様を信仰し、神寵姫であるナーディアを慕い続けたあたしはいつも彼女に愚痴をこぼしていた。
どうしてあたしだけ、と。そして女神様、たすけて、と。
ナーディアはそんなあたしを否定はしなかったけれど、皇宮で生きていけるように自分から強くならないといけないと言っていた。
だからこそ、自分の身は自分で守る。護衛なんて役に立たない。
裏切られるかもしれないと思い続けているから。
それでも心に余裕がなくなれば、女神様にお祈りをしてごらんなさい。
そうすれば、気持ちが少し軽くなる、そう教えてくれた。
弱い自分。なんでもかんでも女神様に頼ってしまう自分。
それじゃあ、いけないっていい加減気付き始めているのに、どうすることもできないなんて、あたしって本当バカ。
「ううん、この時だけはそんな気持ちを捨て、無心にならないと」
練習用の細剣を手に取り、鏡を見つめる。
無様な顔をしている自分を激励しながら、気持ちを落ち着かせる。
「よし、今日もしっかり鍛えよう」
小さい頃から女神様を信仰し、神寵姫であるナーディアを慕い続けたあたしはいつも彼女に愚痴をこぼしていた。
どうしてあたしだけ、と。そして女神様、たすけて、と。
ナーディアはそんなあたしを否定はしなかったけれど、皇宮で生きていけるように自分から強くならないといけないと言っていた。
だからこそ、自分の身は自分で守る。護衛なんて役に立たない。
裏切られるかもしれないと思い続けているから。
それでも心に余裕がなくなれば、女神様にお祈りをしてごらんなさい。
そうすれば、気持ちが少し軽くなる、そう教えてくれた。
弱い自分。なんでもかんでも女神様に頼ってしまう自分。
それじゃあ、いけないっていい加減気付き始めているのに、どうすることもできないなんて、あたしって本当バカ。
「ううん、この時だけはそんな気持ちを捨て、無心にならないと」
練習用の細剣を手に取り、鏡を見つめる。
無様な顔をしている自分を激励しながら、気持ちを落ち着かせる。
「よし、今日もしっかり鍛えよう」


