【長】黎明に輝く女王

 数週間後。
 夜会に合わせ、調達していたアクセサリー類も届き、どんな風に仕上がっているのか、前もって確認しておこうと思った。

 どんなものなのか、期待もあり、少し緊張しながら、届いた品を見る。
 しかし、それを見た瞬間、あたしは何か別のものでも注文してしまったのかと焦ってしまった。


 目の前には、様々な大きさの箱が山のように積まれており、上を見上げてしまうほどの量。
 確認しようにも、上まで手が届かず、どうしようもない。かといって、下から取ろうとすると、恐らく……山が崩れる。


「とりあえず、脚立か何かを持ってきて……」

 近くに控えていたメイドにそう伝えると、彼女は一目散にその場を去り、脚立を探しに行った。


 そもそも、こうして積んでおいたってことは、置いた人も大変だったでしょうに、なんでめんどくさいことをするの。
 いや、その前に何よ、この量は。メインであるはずのドレスがどれなのかも分からないが、確かにあたしは一着のみ頼んだはず……はず、だよね?
 お任せとは伝えておいたが、まさかいろんな種類のを作ってきたとか?


 頭の中では、いろんなことを思い巡らせているものの、結局結論には至らず、メイドたちが数人がかりでこの山を分解するまで答えは見えてこなかった。