「調べようにも、調べる機械もなければ、情報も少ない。だからこそそれを充実発展させたいと思い、皇王陛下に話をしたんだ」
「そうだったんだ……でもやっぱり教えてほしかったな」
隣に座るイリヤの腕を掴み、じっと彼の方を睨みつける。それは、あたしに教えなかった罰よ。
「まあ、分からない段階ではあるけれど、一応予想はたてているんだ。もし何かしらが混入されていたとしても、消えてなくなるなんてことはない。
おそらく何かしらの変化をおこしているんだ。それが混ぜることによっておこるのか、熱いうちに反応するのか、逆に冷めるとどうなるのか、そこまでは分からないんだけど」
「……よく、分かんない」
何かわけのわからない言語で話されているような感覚だった。
でも、やっぱり分からないことが分かる人はすごいなと尊敬の眼差しを向ける。
「今度は何か分かれば、キミにもちゃんと伝えるから」
そう話の結論を出して、イリヤは自分の仕事場に戻って行った。
少し見て行ってもいいと言われ、帰る前にどんなことをしているのか、離れた場所から様子を伺う。


