「それにしても、こんなに種類が多いとまとめるのも大変なんじゃないの」
休憩している時に、隣にいた長にふと尋ねてみる。その問いに対して、彼は少し苦笑いをして答えた。
「その通りなんです。品目ごとに分けて整理しているものの、その“品目”が最近は多すぎて、細かく分けられていないのが現状で……」
実際に調べているからこそよく分かる。分けられているはずなのに、その中から一つを探すのがさらに手間になる。
栄えるからこそ、生まれる悩みだろうか。
そんな時、イリヤが呆れたように呟く。
「それなら、大分類のあとに中分類、小分類と分ければいいじゃん。それを全部数字や文字で項目ごとに分けると、より分かりやすくなるし、項目を増やすことだってできるし」
「え? どういうこと?」
「だから、たとえば大分類を食物、繊維物、日用品などに分けて。そして食物を野菜類、魚介類などにさらに分けて……ちなみに今はこの中分類しかないのが現状。それだけじゃまだ多いから、葉野菜とか根菜類とかに分けたり、目的別に分けたりとすればいいってこと」
その発案に聞いていたあたしたち二人はなるほどと感嘆を上げた。言われてみれば、その通り。
「ってなんでそんな簡単な、ていうか当たり前なことに気付かなかったんだい」
喜ぶあたしたちを余所に本当に呆れているイリヤ。だって、いままでそんな風に考えたことなんて誰もいなかったんだもの。
やっぱり違う世界から来ると、考え方も違うのかなと言うと、呆れながらも温かく微笑んでくれた。
「じゃあ、その分類を細かく作って、それに合わせて整理棚も分けると、一つ一つが分かりやすくなるし……よし、それでいこう!」
「え、今から決めるのですか?」
「当たり前よ、あなたたちが港町でその権利を得ているのだから、決まったのなら即実行に移さないと!」
休憩している時に、隣にいた長にふと尋ねてみる。その問いに対して、彼は少し苦笑いをして答えた。
「その通りなんです。品目ごとに分けて整理しているものの、その“品目”が最近は多すぎて、細かく分けられていないのが現状で……」
実際に調べているからこそよく分かる。分けられているはずなのに、その中から一つを探すのがさらに手間になる。
栄えるからこそ、生まれる悩みだろうか。
そんな時、イリヤが呆れたように呟く。
「それなら、大分類のあとに中分類、小分類と分ければいいじゃん。それを全部数字や文字で項目ごとに分けると、より分かりやすくなるし、項目を増やすことだってできるし」
「え? どういうこと?」
「だから、たとえば大分類を食物、繊維物、日用品などに分けて。そして食物を野菜類、魚介類などにさらに分けて……ちなみに今はこの中分類しかないのが現状。それだけじゃまだ多いから、葉野菜とか根菜類とかに分けたり、目的別に分けたりとすればいいってこと」
その発案に聞いていたあたしたち二人はなるほどと感嘆を上げた。言われてみれば、その通り。
「ってなんでそんな簡単な、ていうか当たり前なことに気付かなかったんだい」
喜ぶあたしたちを余所に本当に呆れているイリヤ。だって、いままでそんな風に考えたことなんて誰もいなかったんだもの。
やっぱり違う世界から来ると、考え方も違うのかなと言うと、呆れながらも温かく微笑んでくれた。
「じゃあ、その分類を細かく作って、それに合わせて整理棚も分けると、一つ一つが分かりやすくなるし……よし、それでいこう!」
「え、今から決めるのですか?」
「当たり前よ、あなたたちが港町でその権利を得ているのだから、決まったのなら即実行に移さないと!」


