外はとても明るかった。日の光を受け、あたしには一つ確認したい事がある。
「ねえ、イリヤ」
「んー何?」
まだ興奮が収まらないのか、自分の世界に入り込み、いろいろと独り言を言っている彼をこっちに呼び戻す。
「秘玉、見せて?」
拘禁所から出て来たとは思えないほどの清々しい笑顔で話す。そんなあたしをおかしく思いながらも、イリヤは懐から秘玉を取りだした。
「って、え? 何これ」
……彼が取り出したのは、今まで自分が持っていた秘玉とは少し違っていた。小さな丸い透明の玉ではなく、小さい玉や大きい玉が何個か繋がり、腕飾りほどの大きさになっていた。
イリヤは何でこんな風になっているのか、分からないといったような表情を浮かべている。
その隣であたしは、嬉しさが止められなかった。声を出して喜んだ。
だって、秘玉が成長したということは、イリヤは、あたしの伴侶に近付いたってこと。
それがあたしたちの、愛の形になる。
今は、それがものすごく嬉しい!
「ちょっと笑ってないで、どういうことか教えてよ」
「えー内緒! じゃかわいそうだからちょっとだけ……それは紛れもなく秘玉。そしてあたしは秘玉がこうなって嬉しいって事。詳しく知りたかったら、管理者フロウにでも聞いて!」
「ふーん……キミが嬉しい事ね。それなら、何となく分かった」
「え、どういうこと!? なんでそれだけで分かるのよ!」
「だって、セリナのことは僕が一番よく知っているから」
大胆にもそう言ったイリヤの姿に、あたしの心が跳びはねたことはここだけの秘密。
必死に照れる顔を隠そうとするあたしを覗き込み、頭に手を添えて、軽くキスされる。
「つまりこういう事でしょ?」
あぁ、女神様。今、あたしはとても幸せ。こんなにも幸せでいいのか、っていうぐらい幸せで。
広い世界に飛びこんでみて、もっともっと幸せになりたいって思うほど。
これからは、自分を受け入れて、強くなって、そして立派な――になりたいな。
「ねえ、イリヤ」
「んー何?」
まだ興奮が収まらないのか、自分の世界に入り込み、いろいろと独り言を言っている彼をこっちに呼び戻す。
「秘玉、見せて?」
拘禁所から出て来たとは思えないほどの清々しい笑顔で話す。そんなあたしをおかしく思いながらも、イリヤは懐から秘玉を取りだした。
「って、え? 何これ」
……彼が取り出したのは、今まで自分が持っていた秘玉とは少し違っていた。小さな丸い透明の玉ではなく、小さい玉や大きい玉が何個か繋がり、腕飾りほどの大きさになっていた。
イリヤは何でこんな風になっているのか、分からないといったような表情を浮かべている。
その隣であたしは、嬉しさが止められなかった。声を出して喜んだ。
だって、秘玉が成長したということは、イリヤは、あたしの伴侶に近付いたってこと。
それがあたしたちの、愛の形になる。
今は、それがものすごく嬉しい!
「ちょっと笑ってないで、どういうことか教えてよ」
「えー内緒! じゃかわいそうだからちょっとだけ……それは紛れもなく秘玉。そしてあたしは秘玉がこうなって嬉しいって事。詳しく知りたかったら、管理者フロウにでも聞いて!」
「ふーん……キミが嬉しい事ね。それなら、何となく分かった」
「え、どういうこと!? なんでそれだけで分かるのよ!」
「だって、セリナのことは僕が一番よく知っているから」
大胆にもそう言ったイリヤの姿に、あたしの心が跳びはねたことはここだけの秘密。
必死に照れる顔を隠そうとするあたしを覗き込み、頭に手を添えて、軽くキスされる。
「つまりこういう事でしょ?」
あぁ、女神様。今、あたしはとても幸せ。こんなにも幸せでいいのか、っていうぐらい幸せで。
広い世界に飛びこんでみて、もっともっと幸せになりたいって思うほど。
これからは、自分を受け入れて、強くなって、そして立派な――になりたいな。


