どうすることもできず、途方に暮れていた時。向こうの方から、顔を出してきた。
「おッ、もう目が覚めてるとは流石アノ姫様だ」
誰、と思い声のする方へ顔を向けると、目に入ったのはだらしなく伸ばした金髪。軟派な感じのあの男。
「あ、アンタは確か……騎士団にいた」
「リクハルドだ」
「そうそう、リンド公の次男の」
以前剣の稽古をしている時のことを思い出した。挑発して戦いを挑み、でも最後は手を抜いて自ら負けた男。
なぜそのような事をしたのか謎ではあったが、会ったのはあの一度のみ。
一度だけど、強烈な印象だけが残っていた。
「なんで、アンタがここにいるのよ」
「あぁーそれを言うと、話が長くなるな」
「ならここは何処よ」
相変わらず、あたしの神経を逆なでするような物言い。挑発に乗ると、相手の思うつぼ。冷静になれ、そう言い聞かせながら現状を聞いてみた。
「ここはミゼット州だ」
「ミゼット州!? 都からかなりかけ離れているじゃない! どうして、そんなところに」
あたしは連れ去られた時点で既にミゼット州にいたのか。それとも、逃げた後、……気を失った後に来たのか、それは分からないが、ここが今どこなのかは分かった。
「おッ、もう目が覚めてるとは流石アノ姫様だ」
誰、と思い声のする方へ顔を向けると、目に入ったのはだらしなく伸ばした金髪。軟派な感じのあの男。
「あ、アンタは確か……騎士団にいた」
「リクハルドだ」
「そうそう、リンド公の次男の」
以前剣の稽古をしている時のことを思い出した。挑発して戦いを挑み、でも最後は手を抜いて自ら負けた男。
なぜそのような事をしたのか謎ではあったが、会ったのはあの一度のみ。
一度だけど、強烈な印象だけが残っていた。
「なんで、アンタがここにいるのよ」
「あぁーそれを言うと、話が長くなるな」
「ならここは何処よ」
相変わらず、あたしの神経を逆なでするような物言い。挑発に乗ると、相手の思うつぼ。冷静になれ、そう言い聞かせながら現状を聞いてみた。
「ここはミゼット州だ」
「ミゼット州!? 都からかなりかけ離れているじゃない! どうして、そんなところに」
あたしは連れ去られた時点で既にミゼット州にいたのか。それとも、逃げた後、……気を失った後に来たのか、それは分からないが、ここが今どこなのかは分かった。


