「トモエ、お前にどんなに
 憎まれても、嫌われても
 貶されても
 俺が死ぬまで、お前の傍に
 いてやる、だから、頼む
 ・・・・・・
 もう、二人の邪魔をすること
 だけはやめてくれ
 ・・・全ては、俺のせい
 
 お前から父親を奪ったのは
 この俺だ
 
 それが真実」

巴を抱きしめる新の体はあの日
自分が行ってしまった罪に
震えている。
 
全身から、全ての力を抜いた
巴は、新に身を委ねた。

「私は、兄さんを憎んだり
 しないよ
 
 アラタ
 あなたと約束するわ
 
 私はもう
 イオリには会わない」