「カナメ、大丈夫だ
 アイツは、ずっと
 俺を待っていてくれる」

「そうですか、良かった」

「カナメ、お前にはまだ
 やるべき事が残っている」

「はい、今回の件で会澤組
 と抗争にならないように
 今度は、この私が組員に
 言って聞かせる番」

菫が待っている・・・

車を降りた庵に、要は言う。

「もう、貴方を狙う奴はいない
 貴方を縛るものは何もない 
 これからは、自由に生きたい
 ように生きてください」

「ああ、そうだな
 ・・・カナメ、死ぬなよ
 お前が死ねば、俺は悲しい」

「はい、俺にとって貴方は
 永遠に兄貴であり、親父
 
 そんな貴方を悲しませる
 ような事はしない」