飴色蝶 *Ⅱ*

どうして・・・?

どうして、消えないの?

静かに羽を休めるあなたを

見つめていると

涙が溢れてきた。

一番、この場所に居たいと願う
のは・・・

本当はあなたなのかもしれない

私達の傍に居たいのは、イオリ

・・・貴方。

私の頬を、涙が流れた。
 
私は、両手で顔を覆う。

何年経っても・・・同じ

変わらないのは・・・私も同じ

根元は、ずっと、あの頃のまま

馬鹿な・・・私。

貴方に伝えなきゃいけない。

貴方の帰る場所は

ここしかない。