「イオリ、もう組には一切
関わるな
ゴホッ・・・
お前を、極道にした張本人の
私が、こんなことを言うのは
おかしいだろうが
ゴホッゴホッ」
息をする事が困難な様子の正二
「先代、大丈夫ですか?
苦しいですか」
「持病の喘息だ、何年も
治まっていたんだが
ここ最近、思い出したように
朝方に、よく発作が出るんだ
心配はいらない、慣れている
ゴホッ・・・」
深呼吸をする正二の横顔は
とても辛そうだった。
「イオリ・・・」
「もう、話さない方が・・・」
「お前には幸せになって
ほしい」
重なる、二人の声は
とても似ている。
「ゴホッゴホッ・・・ゴホッ」
「父さん、父さん」
痰を切ることのできない正二は
息苦しさに顔色がどんどん
青褪めていく。
「どこでもいい、早く病院へ」
関わるな
ゴホッ・・・
お前を、極道にした張本人の
私が、こんなことを言うのは
おかしいだろうが
ゴホッゴホッ」
息をする事が困難な様子の正二
「先代、大丈夫ですか?
苦しいですか」
「持病の喘息だ、何年も
治まっていたんだが
ここ最近、思い出したように
朝方に、よく発作が出るんだ
心配はいらない、慣れている
ゴホッ・・・」
深呼吸をする正二の横顔は
とても辛そうだった。
「イオリ・・・」
「もう、話さない方が・・・」
「お前には幸せになって
ほしい」
重なる、二人の声は
とても似ている。
「ゴホッゴホッ・・・ゴホッ」
「父さん、父さん」
痰を切ることのできない正二は
息苦しさに顔色がどんどん
青褪めていく。
「どこでもいい、早く病院へ」


