「・・・
 いい加減、夢見てないで
 目を覚ませ
 そして、俺を憎めばいい
 俺を憎んで楽になれ」

「あなたを憎んで楽になる?」

「そうだ、お前の綺麗な肌を
 赤く染めることは無い
 ・・・・・・
 アラタ、俺は近いうちに
 この街を出て行く
 もう、会う事は無いだろう
 じゃあな」

巴を胸に抱きながら

庵の後姿を見つめる新。

その光景を見つめていた
会澤組の元組員。

「組長が話していた相手は
 高月組三代目
 タカツキ イオリ・・・
 
 先代を殺した男、その敵で
 ある男と何やら話す組長
 ・・・・・・
 あの話は、本当なのか?
 先代を殺したのはホソヤ
 ・・・おまえだとしたら
 面白くなりそうだ」

貴方は、貴方の住む世界へ・・