「じゃあ、どうするの・・・
 また、別れるの?
 また、貴方に
 逢えなくなるの?
 
 ねぇ、貴方の傍に
 いたいと願う
 私とカイリの思いは
 どうなるの?
 ・・・・・・
 迎えに来て・・・
 くれたんじゃないの?
 もう、一人は嫌だよ」

菫の小さな声が、頼りなく
消えていく。

流れる涙・・・

イオリ・・・

貴方が、ずっと、ずっと・・・

そう思い続ける限り

私達は一緒にはなれない。

「ごめん、すみれ
 泣かないで
 ごめん・・・ごめんな」

庵は、その場に立ち、菫の手
を引き彼女を立たせた。