「シュリさん
ごめんなさい、ありがとう」
私を見つめて微笑む、朱莉の瞳
には、綺麗な涙が溢れ頬を伝う
縄が解かれ、開放された庵。
銃を向ける会澤の注意が逸れた
瞬間を見逃さずに、新から銃を
奪うつもりで彼の元へ走る。
庵の行動に驚いた新は、父親の
背中にピッタリとあてた銃を
少し放してしまう。
背中伝いに、それが分かった
会澤は、その隙を突いて一発
の銃弾を発砲する。
その銃弾は、庵の足元ギリギリ
地面に打ち当たり跳ね返った
弾丸は、彼の太股を掠めた。
一瞬だけ、痛さに動きが
止まった庵だったが
痛む足を引きずり、ゆっくりと
新へと歩み出す。
「三代目」
新は、持っていた拳銃のひとつ
を、庵の傷ついた足元へと滑ら
せた。
銃を取ろうと屈んだ庵に向けて
会澤は、とどめの一撃となる
銃弾を発砲しようと引き金に
手を触れた。
新は透かさず、会澤との間合い
を詰め、彼のこめかみに
銃をあてた。
ごめんなさい、ありがとう」
私を見つめて微笑む、朱莉の瞳
には、綺麗な涙が溢れ頬を伝う
縄が解かれ、開放された庵。
銃を向ける会澤の注意が逸れた
瞬間を見逃さずに、新から銃を
奪うつもりで彼の元へ走る。
庵の行動に驚いた新は、父親の
背中にピッタリとあてた銃を
少し放してしまう。
背中伝いに、それが分かった
会澤は、その隙を突いて一発
の銃弾を発砲する。
その銃弾は、庵の足元ギリギリ
地面に打ち当たり跳ね返った
弾丸は、彼の太股を掠めた。
一瞬だけ、痛さに動きが
止まった庵だったが
痛む足を引きずり、ゆっくりと
新へと歩み出す。
「三代目」
新は、持っていた拳銃のひとつ
を、庵の傷ついた足元へと滑ら
せた。
銃を取ろうと屈んだ庵に向けて
会澤は、とどめの一撃となる
銃弾を発砲しようと引き金に
手を触れた。
新は透かさず、会澤との間合い
を詰め、彼のこめかみに
銃をあてた。


