「・・・
その時は、まだ貴方が父親だ
という事を知らなかった俺は
すごく嬉しかった
どん底の俺に、貴方は優しく
手を差し出して
『大丈夫、何も心配は無い』
と言って笑ってくれた
俺はまだほんのガキ(子供)
だったけれど、貴方の為に
生きることを決意した」
「それなら、何故?」
「あの日、貴方は俺に言った
『俺の全てが欲しいから
お前は、トモエに近づいたん
だろうが、そんな事をしても
無駄だ、お前達は異母兄妹だ
兄と妹で愛し合うなど
気持ち悪い』・・・・・・
俺はあの時、慕っていた貴方
が、憎い父親である事を知り
未来を約束した女が、異母妹
だと知った
あの日、俺の心は傷つき
奈落の底へ落ちた
それからの貴方は、ことある
事に俺を疑った
どんなに貴方に尽くしても
疑いは消えない
その疑いの眼差しに俺はもう
耐えられない
そして、俺を捨てた貴方を
憎いと思う気持ちを
抑えられない」
新の手が、引き金に触れる。
その時は、まだ貴方が父親だ
という事を知らなかった俺は
すごく嬉しかった
どん底の俺に、貴方は優しく
手を差し出して
『大丈夫、何も心配は無い』
と言って笑ってくれた
俺はまだほんのガキ(子供)
だったけれど、貴方の為に
生きることを決意した」
「それなら、何故?」
「あの日、貴方は俺に言った
『俺の全てが欲しいから
お前は、トモエに近づいたん
だろうが、そんな事をしても
無駄だ、お前達は異母兄妹だ
兄と妹で愛し合うなど
気持ち悪い』・・・・・・
俺はあの時、慕っていた貴方
が、憎い父親である事を知り
未来を約束した女が、異母妹
だと知った
あの日、俺の心は傷つき
奈落の底へ落ちた
それからの貴方は、ことある
事に俺を疑った
どんなに貴方に尽くしても
疑いは消えない
その疑いの眼差しに俺はもう
耐えられない
そして、俺を捨てた貴方を
憎いと思う気持ちを
抑えられない」
新の手が、引き金に触れる。


