雪乃と幹生からは、庵が女性と
一緒に並んで立つ姿が見えた。
二人は、そこがホテルの前だと
いう事に気がつく。
菫を心配して、車から出て
行こうとした雪乃の腕を掴み
幹生は首を振る。
「今は出て行かない方がいい
少しここで見守っていよう」
要は、後ろを振り返る事が
できない。
菫を胸に抱きしめたまま
彼の動きは止まる。
庵が女性と一緒にホテルから
出てくる姿を見てしまった菫は
言葉が出ない。
瞳から零れ落ちる涙を拭う事
無く、要の胸に頬を寄せて
瞳を閉じた。
これは、全て嘘であってほしい
・・・夢であってほしい。
一緒に並んで立つ姿が見えた。
二人は、そこがホテルの前だと
いう事に気がつく。
菫を心配して、車から出て
行こうとした雪乃の腕を掴み
幹生は首を振る。
「今は出て行かない方がいい
少しここで見守っていよう」
要は、後ろを振り返る事が
できない。
菫を胸に抱きしめたまま
彼の動きは止まる。
庵が女性と一緒にホテルから
出てくる姿を見てしまった菫は
言葉が出ない。
瞳から零れ落ちる涙を拭う事
無く、要の胸に頬を寄せて
瞳を閉じた。
これは、全て嘘であってほしい
・・・夢であってほしい。


