「ひな、おはよ」

   あたしはあれから泣いた

   じゅんやをおもって…

   でもこの思いは封印する

   そう心に誓った

   「おはよ」

   ひなもあたしと

   同じだと思う

   背中から泣き声が

   聞こえてきたから
   






   今は登校中。

   そろそろあの3人組が

   くるはず。

   でももうあの3人とも

   バカ…やれないな
 
   

   「ばしっっ」


   
   いつもなら

   『いったーい』

   って叫んでるけど

   これからは叫べない

   でもね気づいてた

   昨日のこと

   じゅんやから

   聞いてると思うから

   ちょっと手加減してた

   話したいけど話せない

   その場に居るのが

   苦しくなって

   あたしは…

   ひなの手を握って





   …逃げたの。