私の彼氏君

        ~第2話~

「ねぇ皆川君、私の事怖い?」

「えっ!?…こっ怖くない……」


皆川君は否定はしたものの、最後の方は声が小さくなってしまった。


確かに私は、キッパリと物事を言うタイプだし、男っぽい所もあるから、怖いイメージがあるのかも知れないけど………

ここまで怖がられる覚えはない!!


でも皆川君も悪気があって、こんな態度をとっている訳じゃないって事は分かってる
だって彼は優しい子だから──。


「何か皆川君って、勇気の勇より優しいの優の方が、あってる気がする」

「優しいの優?」

彼は聞き返す形でそう言った


うん、やっぱり勇人より、優人の方があってる

だって今だって、自分はもうとっくに日直の仕事は終っているのに
私が日誌を書き終わるまで待っててくれてるんだから





【君の名前】

君は凄く優しい人だから