『ねぇ、やめといた方がいいんじゃない?知らない人からなんて、私だったら断るよー。』



普通はそうだよね。






…でも。


気になるんだ。

その人のコト。








『…わかった。』


『ありがとう!!』


なんか、自分のことのように嬉しそうだな…。



『じゃあ、ホームルーム終わったら、受け取りにくるからねー。ではまたっ』



そう言ってバタバタと
どこかへ消えた。



『ちょっと沙良!!』





あ~…。


一難去ってまた一難。




『ちょっといいの!?知らない人にアドなんか教えて!』



『したいっていってくれてるんだからいいんじゃない?』



『でもっ』



『…なんとなく、』



『え?』



『気になるんだよね、そういうの。』




こうして私のメルアドは、

本人のところへ渡っていきました…。