赤ずきんちゃん×オオカミくん

「ったく、こんなとこで何が起こるってんだ・・？」

セロシアに指定された場所に着いたアルバはとりあえず周りを見渡してみたが特に目に付くようなものはなかった

ため息をつきながらボーっとしていると不意に上からパンッと銃声が聴こえた

ーえっ　何で上・・・！？

見上げてみたが木の枝や葉っぱが邪魔していて良く見えない

目を凝らして捜しているとまた銃声が森の中に響いた

「な、なんなｎ「い、や　きゃああああ！！？」」

ーってええぇぇえ！！？

状況があまりよく分からないがとりあえず落ちてきた少女を助けようとして腕を広げる

見事に腕にスッポリとおさまった少女を見るとまだあどけない風貌を残していた

「ちょっとだけ予定と落ちる場所が違ったけど・・　まあいいわ　アルバご苦労様」

ライフルを肩に乗せながらやってきたセロシアは少女を一瞥するとアルバに背を向けた

「ほら、さっさと出てきなさい白兎！！　早く出てこないとアンタの主人どうなっても知らないんだからね！！」

そういって高笑いする様はまるで悪人のようだ

ーコイツ・・　案外悪役系いけるのか

アルバはそう思ったが口にすると殺される予感がしたのであえて心の奥にしまっておくことにした