赤ずきんちゃん×オオカミくん

「残念でした、オレのこの能力は一日一回しか使えないという代物でね もう無理」

キッパリとそういうレグに痺れを切らしたのか、アルバが詰め寄ってハイネックの首元をガッと乱暴に引っ張った

「てめ、ふざけんじゃねぇぞ ここまでしておいて「ハイストップそこのバカオオカミー」

パアンッとハリセンでアルバの後頭部を引っ叩くとレグから無理やり離した

「ごめんね バカでヘタレなヤツなんだけど切羽詰ったりするとああやって豹変したりするのよ」

「あ、あははー・・・」

笑うしかないこの状況にレグはどうしようか迷ったがとりあえず苦笑しておいた

「いってぇ・・ セロシア少しは加減ってものを知ってくれよ」

「あら私はいつでも本気だからそんなもの知らないわ」

ハリセン片手にそういって笑っているとレグが眠そうにあくびをした

「ふぁ・・ じゃあオレそろそろ戻るな」

「あら、そう ・・一応礼は言っておくわ」

「ん。 それじゃー」

トンッと地面を蹴って湖に飛び込む

レグが見えなくなる頃を見計らってセロシアはアルバのほうへ振り向くと同時に・・

ガッシャン!!

「・・なんか落としたか。セロシア」

「私がそんなヘマするわけないでしょ」

「じゃあ「あああああ!!!!」


叫び声がしたほうをみるといかにも悪そうな顔をした少年がわなわなと体を震わせながらこちらを指していた

「おっお前ら泉の妖精にあったのか?!」

「妖精・・あぁレグのことか?」

アルバが何気なくその名を口にすると少年は落としたらしいチェーンソーを起動させようとした

ギャルッ
「許さない・・」

ギャルルッ
「僕が・・・」

ギャルルルーッ!!!
「願いをかなえてもらう番だったのにー!!!!」