クスッと苦笑しながらアルバを抱きしめ返す

そのぬくもりはとても暖かかった

「オレは、何があってもお前の味方だからな!!」

「うわべだけでも嬉しいわ ・・ありがと」

「ったく、素直に喜べっつーの!!!」

ギュウッと強く抱きしめてセロシアを離すとアルバは照れながら笑った

ぬくもりが消えてしまって少しさびしかったけど、アルバが調子に乗るとすごくめんどくさかったのであえて言わないでおく。

「さて、明日もあるし今日はもう寝ようぜ」

「そうね さすがにちょっと眠いかも・・・」

目をこすりながらそう答えるとアルバがどこから持ってきたのか分からないが、やわらかそうな葉っぱをどさっと土の上に散りばめた

「こ、コレどうしたの? こんなにたくさん・・・」

「ん? ああ、セロシアがこの上で寝れば痛くないかなって思ってさ」

「・・アルバってほんとにオオカミらしくないよね」

普通の男でさえもココまで気が回るとは思えない。

そんなアルバはオオカミ 

絶対気が回らないただのバカだと思ってたが少し見方を変えたほうが良さそうだ

「・・セロシアの言葉ってグサッてくる・・・」

「何言ってんの 十分ほめ言葉じゃない」

そういいながら葉っぱの上に寝てみる

確かに直に寝るよりも全然痛くないし凄く楽だ

寝転んでるとすぐに眠気が襲ってきてあっという間にセロシアは夢の中へと堕ちていった