赤ずきんちゃん×オオカミくん

「多分、心配してないわよ」

食べ終わった木の枝をくるくるまわしながら興味なさそうにいう

「そんなことないと思うけど・・」

「ホントにそう思うの?」

そういうとセロシアはおもむろに立ち上がって袖を振った

程なくして出てきたのは無数の手榴弾や日本刀のような細身の刀

それらがすべて出たころにはセロシアの足元が見えなくなっていた

「まだ服の下にもあるし、この森一帯を焼け野原に出来るのとかあるけど出すのめんどいからこれだけ。 ・・・でもそれでもこれだけ危険なものを沢山持ってればなにも心配する必要なんてないと思うんだけど?」

普通にすました顔で恐ろしいことを口走っているセロシアはいい終わると自嘲していた

「・・でもオレには普通の女の子にしかみえないけどな? そんなに武器持ってても怖くないし」

「でも顔、引きつってるわ 強がりは逆に弱く見えるものよ」

正直に言うとすっごく怖い。

目の前の少女は本気をだせば絶対森一つつぶすのはたやすいことなのだろう

それが嘘ではないということは彼女の顔をみればよく分かる

なぜならセロシアは今 

とても泣きそうな顔をしているから。

「あのさ、セロシア? 今のセリフそっくりそのまま返すぜ」

「? それってどういふっ・・?!」

ムギュッと両方のホッペをつままれて上手くしゃべることができない

状況に追いつけなくてあたふたしているとアルバが口を開いた