「そこの少年! まだ毒リンゴはもってる?」

ビシィッと人差し指で少年を指すと少年はおどおどしながらかごを探った

「あ、あります 白雪さんが丈夫だと困るので何個か渡そうと考えてたんで」

「それはよかった さあ白雪早く食べてください」

「えええ 私まさかの死亡フラグ発生ー?!!」

リンゴは一つしかないと思っていたので安心していた白雪だったが、少年の余計な考えのせいで結局食べるはめに。

「じゃあコレ 一個もらっていくわよ」

「あ、ハイどうぞ」

セロシアはリンゴをかごの中にしまうと存在感の薄れていたアルバにそれを持たせた

「それでは私たちはこれで失礼させていただきますですよ」

「まぁ、松月 ほどほどにな」

「心に留めておきます」

こうしてアルバとセロシアはまた森に入っておばあちゃんの家を目指すことになった

白雪が毒リンゴを食べたかどうかはまた別のお話し。

「・・・まぁ食べてそうだけどね」

「人ってああも変わるんだな・・・」