白雪は少年の持っているリンゴをジーッと見る

ーうーん・・・ これは俗に言う毒リンゴってやつよね、きっと ほかの姫たちの間で噂になってたヤツがとうとうきたかぁ・・・

そんなことをのんきに考えていると松月が間に入ってきた

「白雪、ダメですよ セールスに要注意っていったじゃないですか」

「でも私の立場上食べなきゃダメかなーって・・・」

「立場なんかよりも自分の命ですよ!!」

なんかもう物語が脱線してきてしまって少年はおどおどしまくり。

「食べてくれなきゃダメですよ! それで王子のキスで目覚めるんです!!」

「・・・それはそれでいいですね」

「あっれ松月さっきと発言違くないですか?」

少年の言葉に揺り動かされた松月はいつの間にやら毒リンゴと認知されたリンゴを少年の手からひったくって爽やかスマイルでリンゴを白雪に手渡した

「さぁ存分に食べてくたさい 倒れたらすぐ助けますから」

「なんか怖いから遠慮しますー!!!」

「じゃあそれちょうだい」

「「「・・・え?」」」

白雪と松月と少年の声がキレイにハモる

セロシアはそんなことは気にせずにアルバをどかしつつ白雪の手からひょいっとリンゴをとった