校門を通りぬけるとたくさんの人が掲示板前に集まっている。
多分クラス表が貼ってあるんだろう。
「ウチらもクラス表見にいこう!!」
「うん☆」
優奈に手を引っ張られてクラス表が貼ってある掲示板に向かう。
だけど、人がたくさんいてなかなか前に進まない。
「人がすごいねぇ」
「そうだね。ったくウチ人ごみ嫌いなのに!」
優奈は愚痴をもらしている。
10分くらい待ってやっとアタシ達がクラス表を見れる位置にやってきた。
「やっと見れるね!」
「そうだね!ウチ、紗里奈と同じクラスがいいなぁ」

アタシは・・・
1年6組の窓側の一番後ろから一つ前の席かぁ・・・
窓側嬉しい!!

「優奈は、何組?」
「ウチは6組!」
「ホント!?アタシもだよ!!」
「やったね!!」
アタシ達は、同じクラス。
とても嬉しかった。
「席は?アタシ、窓側の一番後ろから、一つ前!」
「ウチは、窓側の一番後ろから、二つ前!!」
「やったぁ!!アタシの前の席じゃん!!」
「そうだよ!!やったね☆」
アタシ達はまた喜んだ。
「ねぇ、早く教室いこ!!」
「うん!」
そういって教室に向かった。1年1組2組3組と教室を通り過ぎ、1年6組までやってきた。
中からワイワイと声が聞こえる。
教室のドアをガラガラと開けて中に入り自分の席に向かった。
「いっぱいいるね~」
「そうだね。」
「ウチ名前覚えられるか心配だぁぁぁぁぁ!!」
「大丈夫!!心配なのは優奈だけじゃないから!!」