「ねぇねぇ桜川高校だよね?」
音楽を聴いていると後ろから女の子が話しかけてきた。
イヤホンを耳からはずし、その女の子と話しながら歩いた。
「そうだよ!桜川高校!!」
というと女の子は、笑顔で喜んでいた。
「やったー!ウチも桜川高校!」
「そうなんだ!!アタシは、紗里奈!宜しくね。アタシのことは紗里奈って呼んで!」
「了解!ウチは、優奈!優奈って呼んで!」
良かった。友達ができて・・・
「ウチさぁ、友達できなかったらどうしようかと思った!!」
「優奈も??アタシもだよぉ!でもよかった友達ができて!」
「おなじだぁ!!」
「そうだねぇ!!」
アタシ達は桜並木の下で友達になった。
「そうだ!アタシ、スカート短すぎてないよね?カーディガン大きすぎてないよね?髪の毛長すぎてないよね??」
「大丈夫っ!!紗里奈よりウチの方が心配だよぉ」
そういえば優奈の方がアタシより、スカートが短くて、カーディガンも大きくて、髪も長くてしかも明るい茶髪。でも、優奈にはめちゃくちゃ似合ってた。
「優奈チョー似合ってる!!」
「ありがとぉ~!!」

そう話している間に、学校についた。
校門には、「入学式」と大きな看板が張り出されている。
いっそう、緊張が高まってきた。