「ヤバい!!!帰らなきゃ!!
うち、門限9時なの!!」


「えっ!9時って、あと5分だよ!?
もう、今日は泊まってっちゃいなよ!」


「だめ、だめ。急いで帰る!」


慌てて2人でアパートを出た。


「早く乗って。送ってく。」
タカマサの自転車に乗った。



「なんだか高校生みたい(笑)。」



「中学生かもよ?」


自転車に2人乗りをしていることを言っていたのに、
タカマサはきっと門限のことを言ったと思ったんだろうなぁ。



『あ!火星だ!!』


2人で同時に指を指して言った。



ちょうどその日は、何十年かに一度、火星が出てくると言われていた日だった。