「ごめん…私…やっぱりタカが好きなの。
タカを忘れること…できない…
タカヒロと重ねることもできないよ…

ごめん…」


「俺こそ強引にごめん…
泣いてる先輩、見たくないよ、ほんと、ごめん。
また…会ってくれるよね…?」


「ごめん、私、もう、大学内でしか会えないよ。
また、明日ね、大学で。」

「待って。お願い。
今まで通り、買い物行ったり、カラオケ行ったり、ドライブ行ったりしようよ。
もう今日みたいなことしないから。」


「…ごめん、できない。
私、無意識のうちに、タカヒロに期待させちゃったんだと思う。
そして、寂しさ埋める為にタカヒロと遊んでいたところもある。
だけど、そんなことしたらタカヒロの気持ち、どうにもならないでしょ?
ほんと、ごめんね…
大学では、今まで通り、話そうね。」


そう言って、私はタカヒロの部屋を出た。


何度も何度も鳴る携帯。

電源を切って歩いていたらタカヒロが車で追いかけてきた…