「た…タカマサ………?」


「ごめん…帰したくないよ………
もう少しだけ、ここにいて。お願い。」


「でも………」

言いかけた時、キスをしてきた。


「俺、絵里香が好きだ。」


「…私も………好き。」


そう答えると、ひょいと私を持ち上げ、
お姫様抱っこをしてベッドへ連れて行かれた…



「待って。…もしかしてするの?」


「…だめ………?」


「だって………」


《だって私たち、つきあってないでしょ?》
そう言いかけて、やめた。


私は、タカとの記憶を早く塗り替えたかったんだ。


ここでやめられたら、意味ない。
せっかくここまできたのに…

そう思って、黙った。




「………もしかして…初めて?」


「ちょっ…(笑)馬鹿にしないでよっ
処女なわけないでしょっ(笑)」