「……あ…タカヒロ……」

「先輩、こんな時間にこんな所で何してるんすか?」

「あ…ちょっとね……タカヒロこそ何してるの?」

「俺、すぐそこが実家なんすよ。
今友達と飲んでて帰るところ。」

「そっか。実家、この辺なんだ……。」

「先輩、もしかして彼氏と喧嘩して家を飛び出してきた系?」

「………うん……………」


「ぷっ(笑)。ダッセェ(笑)。
じゃ、うち来る?」

「いいよ。親いるでしょ。
しかもダサイとか言わないでよ。
こっちは泣いてるのにさぁ…。」

「うちの親は平気だよ。
ねーちゃんいるし、ねーちゃんの部屋に泊まればいいっしょ。
行こっ!」