もう1人の彼氏

嫌われるのが恐くて、断りきれなかった。


久しぶりのタカは、どこか恐かった。


優しかった頃のタカとは全然違う。


痛いと言ってもやめてくれないし、
強引にくわえさせたりしてくる。

イっても、イっても、「もう1回。」「もう1回」と繰り返してきた。



すごく恐くて、震えた。


「…絵里香、どうした?震えてるぞ。」



恐くて涙が出てきた。


「おいおい、泣くなよ(苦笑)」


「私…私はタカが好きなのに…」

「俺も好きだって言ってんじゃん。」

「好きじゃない。好きだったらこんなことしない。」

「好きだったらHするだろ。」

「そうじゃない、悲しませるようなこと、
こんな恐い思いさせない。」

私はアパートを飛び出した。



どしゃぶりの雨の中・・・