街で君の唄を聞いた


「レイヒ、お前話す事あるんじゃなかったっけ?」

「あぁ、うん」

「何々!?まさか“ヴィーノの彼女なんです☆”とか!?」

「待ちぃレザ。ヴィーノがこんっなかわええ子を彼女にする訳あらへんやろ」

「それもそやな!」

「…話を戻していいか?」

「「あ ハイ どうぞ」」

「…あの、あたし異世界から来たんです。多分…」



しーん



え 無反応?
いや確かに異世界っていうイメージは浮かばばないとは思うんだけど…。
流石に無言はやめてほしい。

…コッチが悲しくな「「ええぇええぇぇぇ!?」」

「マジでマジで!?今度どんな所か教えてくれへん!?」

「うん。いいけどさ、レザ、顔近いッ!!」

「オゥオゥ ごめんな」


ヴィーノだけが、声をあげない。
それよりも手を顎に付けて、何か深く考えている様子だ。

あ、分かった。
引いたんですね、ハイ。
若 干 傷 付 い た 。


「…お前、俺に会う前に誰かと会わなかったか?」

「いや?会ってないけど」

「そうか」


おいおいヴィーノさん。
何がしたいンですか。
頭の上には?マークてんこ盛りですよ。
?マーク丼、一丁あがり!!でいける量だよ。


「…もしかしたらの可能性がある」

「まさか…あの事?」

「そうだ。俺が月(セルラ)、お前、コルクロットが碧(スイナ)、レザが炎(エンジ)、というように、もしかしたらレイヒが入っているかもしれない」


あぁ いわゆる “選ばれし者”とかいうやつね。おーけーおーけー。


果てしなく困る。
しかも何をしろと。
てかこの3人選ばれてたんだ。

しかも色とあってるし。