街で君の唄を聞いた




「お〜い。まだなんか〜?」

「もういいですわ。お会計も済ませるところなのですが…。生憎今私お金がなくて…」

「(最初からどっちかに払わせるつもりだったろうが)俺が払えばいいんだろ」

「まあ!コルクと違ってヴィーフェルは気が利くのね!!」

「…おい」

「レイヒ様?そこにいないで出てきてください。半分見えていらっしゃいますわ」



…この服は…。

あたしに似合わなすぎる。



ていうか可愛いフリフリのとか好きじゃなくてよかった。
一回それになるかと思って…。


「ほーらっ。隠れていないで出てきてあの野郎どもを驚かせましょう?」


たまにレイがコルク達のことを野郎というのが気になるんだけど。
顔に似合わず凄い言葉言うんだよなぁ。



「うおっ!?」

「御披露目でございま〜す」





……………沈黙。

知ってる。似合わないなんて。

こんな




「レイヒちゃん、男の子に見えたわ…」


男らしい服ッ!!



「まぁ男勝りなレイヒには丁度いいんじゃないか?」

「あら、そうなの?そしたら髪の毛ももう少し切られた方がいいですかね」


褒めてんのか褒めてないのかわかんねーよ。
はっきりしろっつーの…。
てか男じゃねーし。
あたし列記とした女の子だからね!?
気絶する前はあんな口調だったり空手とかやってるから男の子な感じがるけどね!?