街で君の唄を聞いた


階段を降りれば、多数の視線。

ダンスをやめはしないが、結構な視線を浴びている。
…視線で殺されそうだ。
いや、まぁ、またお姫様だっこされてるわけだから、浴びるのも当然なんだけど。



「あ」

「あっ!またやってる!」



ギャアアアアア!!!
ラグアス、おまっ、何で飯食ってんだ!!

うわ、もうお終いだ…。
しかも超キラッキラさせてるし。
しかも何だあの顔。
すっげー企んでそうなんですけど。
あのノートで人殺ししてくやつの主人公みたいな顔してる。
悪どいな。



「俺はね、“今は足を傷めておりまして、素敵な貴女をエスコートすることは出来ません”で、断ってきた」

「あ、そっか。お前足怪我してたんだっけ」

「え、酷くない?俺冷灯を庇って傷つくったんだけど?」

「すんません。でもお前のさっきの言葉、口説きに近しいぞ」

「そうかな?いや、今お姫様だっこされてる人に言われたくないよ」



うぜぇぇぇぇ!!
怪我のことはすいません!ありがとございました!!
けどこれは仕様がないじゃんか!!
ヴィーノの意志でやられたんだぞ!

あーもー、相手してると疲れるよー。
誰かコイツをどこかにやってくれー。



「ひょわっ!?」

「じゃあ私達は踊りますので」

「え、どうしたの?何プレイしてんの?」

「えぇい黙らんか!もうつっこむな!泣きたくなってくるから!」

「泣けばいいじゃん」

「白状者!」

「白状者なの?俺」

「うるせぇ!」



わああああ!
もうこの人達やだよー!
誰か助けてー!