街で君の唄を聞いた


「もらっていいですか?」

「は?」

「…ハッ!ななな何でも無いッス!ととところでこの子コルクの彼女?」

「ちゃう。ただの幼なじみ」

「ほはー…。可愛い。妹にしたい」

「こいつはなぁーレザのこ「コルクロット!!」


顔赤いなー…。
あ、そうか。この子レザのこと好きなのか。へー。
あのナンパ野郎の事がねー…。




今激しくやめておいた方がいいのではないかと思った。
や、だってナンパするって事=女ったらしって事…だよね!?
こんッッな可愛い子をレザも目にしてると思うけど、この子が可哀想すぎる!


「…あ、自己紹介がまだやったやん」

「こんにちは。私はルレイブ=アルアレスと言います。レイヒさんの事はよく話を聞きますわ。お目にかかれて光栄です」

「そ、そんな珍しいと言えば珍しいとは思うけどッ そこまで偉い人じゃあないからねッ!?」

「いいえッ!!選ばれし者は王と並ぶくらい強くて素晴らしい方ですわ!!そんな方が珍しくないと思われる方の方が珍しいですわ!!」


可愛い子、ルレイブが熱ーく語ってきましたよ。
しかも圧倒された。
可愛い子にこそ秘めたわる熱い心。

勿論これだってありきたり。
全てシナリオ通りに動いている。


「えっ…と、ルレイブ?」

「まぁルレイブだなんて!!軽々しくレイで宜しいですわ!」

「俺等だってレイって呼んでるで~」

「コルトロック達は男性だから敬語という敬語すら使いませんわ。但し王は除きますが」

「え…男性だからっていうことは、女性のあたしには敬語?」

「はい。特に女性で選ばれし者はなかなかいないんです。だくぁらこそ!敬語を使い、私がサポートするんです!!」


片手はガッツポーズ。
もう片手は上に掲げている。

背後に炎が見える。
可愛くて情熱的な子に出会いました。