さぁ、早く目よ覚めよ。
この空間になんて、居たくない。
『ラグアス!』
『三人とも!無事でよかった!!』
『ヴィーノはどうしたん!?』
『様子が可笑しいんだ!!来れば解る!』
ヴィーノの様子が可笑しいって、どうして?
クールフェイスで司令塔なヴィーノが可笑しいって、どういう事なんだよ。
なぁ、ラグアス。
どうしてお前、苦しそうな顔してんだよ?
ボロボロの服に、血が着いた槍。
頬が斬れて血が流れている。
『あっ、ヴィーノ!』
少し走った所にヴィーノが居て、レザが叫んだ。
あの時同様――力を使ったから羽が生えている。
あの純白の羽は、鮮血で汚れている。
思わずヴィーノの元へと走った。
どうして廻りに人が倒れている中、一人でぼうっと突っ立っているのか、気になったからだ。
『ヴィ…』
右側だけ長かった前髪は斬られたのか、短くなっていた。
短くなった前髪の間から覗く、右目。
普段は、両目とも、綺麗な金色だ。
だけど今は―――
『…青色…?』
コバルトブルーの様な右目。
力を使うから?
だから変わるのか?
なぁ、何も言わずに突っ立ってないで、何か言えよ。
なぁ、なぁ。
何か、言えよ。
『………ぃ』
『ヴィーノ!?』
『ゲホッ…!』
ヴィーノの血が、地面に着く。
――吐血、したんだ。
漫画でしか見ないと思ってたのに。
ズズっと気持ち悪い音がした。
その方向を見た瞬間、疑いたくなる光景を、目のあたりにした。
