街で君の唄を聞いた


あーでも何だっけ。
あの、ホラ 手が冷たかったら心があったかいだの、暖かかったら冷たいだの、あるじゃん。

と いうことはヴィーノは心があったかいのか。そーかそーか。オーケー。


「ん。ありがと。…ヴィーノってさ、冷え性?」

「は?何イキナリ。…まぁ言えば冷え性…かもな」


…何だ、ただの冷え性か。
そしたら心がどーのとか関係ねーし。


「…お前って何か最初会った時もそうだったけど、変人だよな」

「…貴様ふざけんのも大概にしろや」

「自分の世界に入りましたとか、この世界にゃいねーぞ。もしかしてお前の世界の奴等全員そういう奴か?」

「失礼な奴だな…。まともな奴の方…っつっても五分五分かな…」

「ほー。じゃあお前みたいな奴が半分もいんのか。メンドくせぇな」

「失礼極まりないというか…。何ていうんだろ…。うーん…世界を見ていない?っていうのか?」

「お前こそ失礼だな…。少なくともお前よりは旅してるぞ」

「…駄目だ…ダルくなってきた…。ダルだる 面倒」

「そっくりそのまま返してやるよ」



この場にいたくねーッ!っていうのを脳が判断しました。
速攻この場から離れるべしッ!


「っておまっ、どこ行くんだよ!そっちにお前の部屋はねぇ!」


走れ自分。体育は5だぞ!
と言っても通じないとは思うけど、足は速い方だぞコノヤロー!!
だってクラス(女子)の中で一番だったんだからね!
これは自慢すべき事だよ!


…チラリ


おぉう、ヴィーノが
追いかけ来ない。
バッチリ逃れたぜ!


…ここでまたお約束とかないよね?

誰かにぶつかったりとか、迷いましたとか、悪者に遭遇して連れ去らえましたっていうのは…ないよ…ね?

だとしても素手でボッコボコにしますかな。
あ、知ってる人だったらヤバいか。
病院送りになって 最悪の場合牢屋行きかもしんないしね。

…大袈裟か。

柔道と空手は今でもやってるからなー。
受け身とかは一応とれるし。


…ん…?